江戸時代から続く格式ある邸宅地として知られる千代田区番町。一番町から六番町まで六つの町丁からなるこのエリアは、皇居の西に位置し、都心でありながら歴史的な落ち着きを保った住宅街として存在感を示しています。本記事では、このエリアで現在進行中のマンション計画と、議論を呼んだ再開発の動向について、2026年1月の現地視察をもとにご紹介します。 <目次> 1. 番町エリアの立地特性番町は、江戸時代に将軍を護る旗本の屋敷が立ち並んだ歴史を持ち、明治以降は文化人や財界人が居を構えた邸宅地です。現在も高級マンションが建ち並ぶ一方で、千鳥ヶ淵緑道や靖国神社など、豊かな緑に恵まれた環境を保持しています。女子学院や白百合学園など名門校も多く、文教地区としての性格も色濃く残しています。皇居外苑まで徒歩圏内という立地を生かし、都心でありながら落ち着いた住環境を享受できる点が、この地域最大の魅力ともいえるでしょう。 2. パークコート ザ・三番町ハウス|番町最大規模193戸のレジデンス三井不動産レジデンシャルが手がける「パークコート ザ・三番町ハウス」は、地上18階建て・総戸数193戸という、番町エリア最大規模のマンションです。2026年1月下旬より入居開始しており(2024年4月以降契約の住戸は2026年4月下旬以降の入居予定)、第4期1次の販売が2026年2月中旬に予定されています。東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅徒歩8分、都営新宿線・有楽町線・南北線「市ケ谷」駅徒歩8分という交通利便性に加え、約2,670㎡の敷地を生かし、車寄せやダブルエントランスを配した計画となっています。江戸時代は旗本屋敷、明治時代には大使館や文化人の邸宅が軒を連ねた三番町の系譜を継承するデザインコンセプトのもと、多彩な共用空間を備えており、番町の新たなランドマークとして注目を集めています。物件概要(2026/2/1現在)所在地:東京都千代田区三番町28-3ほか(地番)交通:東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅徒歩8分 、東京メトロ有楽町線「市ケ谷」駅徒歩8分、東京メトロ東西線「九段下」駅徒歩9分総戸数:193戸(一般販売対象戸数145戸)駐車場:総戸数193戸に対して敷地内機械式63台、敷地内平面1台土地権利/借地権種類:定期地上 借地権の期間:2097年5月6日まで約70年、地代:物件価格に含む(一括前払い地代)間取り:【第4期1次】2LDK敷地面積:2,670.42㎡販売予定:【第4期1次】2026年2月中旬販売予定入居時期:2026年1月下旬入居予定(2024年4月以降の契約住戸は2026年4月下旬以降の入居予定) 3. ザ レジデンス 三番町|三菱地所レジデンス×東京建物の共同事業三菱地所レジデンスと東京建物が共同で手がける「ザ レジデンス 三番町」は、地上18階建て・総戸数124戸のプロジェクトです。こちらも東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅徒歩8分という立地で、パークコート ザ・三番町ハウスと同様にこのエリアの邸宅地としての格式を重視した計画となっています。2025年11月に公式サイトが公開され、エントリー受付が開始されました。第1期の販売は2026年4月上旬の予定です。2026年1月現在、実際に現地を視察してきました。三番町は、利便性の高さを保ちながらも落ち着いた街並みが特徴のひとつです。 敷地面積は2,011.02㎡(売買対象面積)、全20タイプの多彩な間取りプランが用意される見込みです。物件概要(2026/1/30現在)所在地:東京都千代田区三番町6番5他2筆(地番)交通:東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅(5番出口)徒歩8分、東京メトロ有楽町線・南北線・都営新宿線「市ケ谷」駅(A3出口)徒歩10分、東京メトロ東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下」駅(4番出口)徒歩11分・(2番出口[始発から22時まで利用可])徒歩9分 ※サブエントランスより、JR総武中央線「市ケ谷」駅(駅舎)徒歩13分総戸数:124戸(募集対象外住戸7戸含む)、他に店舗1区画(募集対象外)駐車場:(総戸数に対して)機械式60台[月額使用料:未定]、他にカーシェア1台、来客用平置1台、荷捌スペース用1台 ※全駐車場優先権を行使された場合に駐車場を借りることができない住戸があります間取り:1LDK~3LDK 専有面積:56.90㎡~142.54㎡(トランクルーム面積0.91㎡~1.47㎡を含む[110A・125B・140Aタイプのみ])販売予定:【第1期】2026年4月上旬販売開始予定 4. (仮称)千代田区一番町計画|駐日英国大使館跡地の超高級マンション番町エリアで最も注目を集めているプロジェクトが、駐日英国大使館跡地で進む大規模マンション計画です。三菱地所レジデンス、東急不動産、東急の3社による共同事業で、地上14階・地下4階建て、高さ約60メートル、延床面積約87,000㎡という規模。約0.9ヘクタールの敷地は、1872年から英国に貸与されていた土地で、2015年の日英間土地交換により英国が所有権を取得した後、2022年4月に民間へ売却されました。 東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅徒歩3分という立地に加え、北側は駐日英国大使館、南側は2023年に開放された国民公園「皇居外苑半蔵門園地」、東側は内堀通りを挟んで皇居という、都心でも稀有な環境を誇ります。 2026年1月下旬、現地を訪れたところ、現地では複数の大型クレーンが稼働していました。この地は事前に発掘調査が行われ、弥生時代後期の竪穴住居跡が40基以上発見された経緯もあり、2025年1月に本格着工したばかり。2030年6月竣工予定です。 設計は三菱地所設計・鹿島建設設計共同企業体、施工は鹿島建設が担当。以下の写真の左(北側)に駐日英国大使館、奥(東側)に皇居、右(南側)の半蔵門園地。立地特性を生かした、超高級レジデンスとして誕生する見込みです。 5. 二番町地区の再開発計画その1|日本テレビ跡地プロジェクト番町エリアで大きな議論を呼んだのが、日本テレビ旧本社跡地の再開発計画です。2003年まで日本テレビ本社があった二番町の約1.2ヘクタールの敷地に、地上16階程度・高さ80メートル以下のオフィス・商業複合ビルを建設する計画です。この地区は従来、建築物の高さが60メートル以下に制限されていましたが、麹町駅のバリアフリー化や約2,500㎡の広場整備、地域交通広場の設置などの公共貢献と引き換えに、「再開発等促進区」の適用により高さ制限が緩和されました。当初は90メートルの計画でしたが、地域住民の意見を踏まえ80メートル以下に修正。2024年7月に千代田区都市計画審議会で条件付き可決されました。施設にはスーパーマーケットやカフェなどの商業施設も計画されており、地域の利便性向上が期待されています。計画では、日本テレビ通り沿いの歩道空間を現在の2倍に拡張し、電線地中化により景観美化を図るほか、60メートル地点より上部をセットバックさせるなど、周辺の街並みへの配慮がなされた設計となっています。日本テレビは1953年に日本初の民放テレビ局としてこの地で開局した歴史を持ち、「創業の地」である番町への感謝の想いをカタチにする再開発として位置づけています。 6. 二番町地区の再開発計画その2|麹町郵便局の建て替え計画二番町エリアでは、日本テレビ跡地の再開発と並行して、麹町郵便局の建て替え計画も進行しています。日本郵便は、麹町郵便局(千代田区九段南4-5-9)について、隣接地を取得した上で、局舎の建て替えと不動産開発を兼ねた複合ビルを建設する予定です。2026年1月下旬の現地視察では、建て替えに向けた準備が進められている様子が確認できました。本計画は、郵便局の集配機能を維持しながら不動産開発を両立させる、日本郵便にとって初めての試みとなります。プロジェクトマネジメントは日本郵政不動産株式会社が担当し、局舎と賃貸オフィスの複合ビルとして整備される予定です。二番町エリアでは、日本テレビ跡地の大規模再開発に加え、こうした周辺施設の更新も同時期に進められており、エリア全体が新たな都市機能を備えた街へと進化しつつあります。 7. 番町が守り続ける住環境の価値番町エリアの再開発やマンション計画に共通するのは、この地が持つ歴史的価値と住環境への配慮です。都心でありながら、高さ制限や景観規制によって落ち着いた街並みを維持してきた番町は、単なる利便性だけでなく、「住む場所としての格」を重視する層から支持を集めています。新たなマンション計画も、こうした番町の文脈を受け継ぐ形で進められており、邸宅地としての品格と現代的な居住性の両立を目指しています。 8. おわりに現在、弊社にて三田ガーデンヒルズ パークマンション棟(2LDK/87平米)ならびに、ウエスト棟(3LDK/86平米)等の未公開物件をお預かりしておりますので、ご購入をご検討中のお客様はぜひお気軽にお問い合わせください。また、三田ガーデンヒルズのご売却をご検討中のオーナー様には、最短1営業日でご売却査定をお出ししております。 お問い合わせはこちら: https://mgh.sevensignatures.com/#contact 今後も、三田ガーデンヒルズや近隣の情報、都心の不動産市場に関する最新動向をお届けしてまいります。