2025年6月、現在の築地周辺を散策し、かつての築地市場跡地を視察しました。豊洲への移転から数年が経過した今、築地はどのような姿を見せているのでしょうか。 ■ 現在の築地の様子駅を降りて歩くと、かつてのにぎわいを思わせる街の名残がそこかしこに残っています。場外市場の飲食店や乾物店には今も一定の活気があり、海外からの旅行者の姿も少なくありません。建物の老朽化が進む一方で、人の流れは確かに残り続けており、街の根強い人気を物語っています。 賑わう築地場外市場を抜けて、かつて「市場」があった区画に向かうと、その景色は一変します。 築地市場の跡地には、都内でもなかなか見られない規模の広大な更地が広がっています。その静けさは、一時的な空白というより、これから始まる再開発のプロローグを思わせるものでした。これまで機能的に使われていた場所が、これからどのような意味を持つ空間へと変化していくのか──そんな期待と想像を誘う眺めです。 敷地のそばにある「波除神社」は、今も静かに佇んでいます。かつては市場で働く人々から「災難を除ける神」として篤く信仰され、商売繁盛や海上安全のご利益を求めて多くの人が参拝してきました。今もその信仰は途絶えることなく、参拝に訪れる人々の姿が見られました。市場が姿を消しても、日々の祈りの風景は変わらず続いています。 この築地市場跡地に、今後、大規模な再開発が予定されています。高層ビルや緑地、水辺空間の整備といった都市設計のビジュアルが掲示されており、未来の姿が徐々に輪郭を現しつつあります。変化のただ中にあるこの場所には、単なる更地というよりも、東京の次なる顔が芽吹く“起点”としての力強さが漂っていました。 (5/9公開記事)【最新都市開発レポート】築地再開発、ついに全容が明らかにhttps://mgh.sevensignatures.com/posts/WbUM4TTQ ■ 編集後記この日、筆者は有明・銀座・東京を結ぶ都営バスで移動しましたが、大きなスーツケースを携えた海外からの観光客が多く乗車しており、バス車内も国際色豊か。豊洲が “観光都市・東京” の一翼を担うエリアになったことを、改めて実感しました。築地市場の後継施設としてオープンした豊洲市場は、すでに新しい時代の象徴となっています。施設は清潔かつ合理的に整備されており、「世界でも有数の衛生的な卸売市場」として、国内外から高い評価を受けています。2024年2月には商業施設「豊洲 千客万来」がオープンし、グルメや温浴施設を目的に多くの観光客が訪れるスポットへと成長しました。豊洲の賑わいと対照的に、築地市場跡地は、今は静かで整然とした空気に包まれています。しかし、それは決して空白ではなく、都市の可能性を蓄えた“静かな原点”のように感じられました。東京という都市が、これからどのような新たな景色を描こうとしているのか──その未来を思い描くうえで、今この更地に立ってみる意味はきっと大きいはずです。 ■ おわりに弊社では、国内外のさまざまな不動産の売買仲介を行っており、今年春に入居が始まった「三田ガーデンヒルズ」についてもお取り扱いがございます。現在、弊社にて三田ガーデンヒルズ パークマンション棟(2LDK/87平米)ならびに、ウエスト棟(3LDK/86平米)等の未公開物件をお預かりしておりますので、ご購入をご検討中のお客様はぜひお気軽にお問い合わせください。また、三田ガーデンヒルズのご売却をご検討中のオーナー様には、最短1営業日でご売却査定をお出ししております。 お問い合わせはこちら:https://mgh.sevensignatures.com/#contact これからも、東京都内の不動産関連情報を更新してまいります。